東京大学総合研究博物館常設展『キュラトリアル・グラフィティ』

キュラトリアル・グラフィティ

概要

東京大学総合研究博物館で開催中の常設展『キュラトリアル・グラフィティ』の展示解説用Webサイトです.
フロアマップにあわせて展示の説明をしております.

1. 叉状研歯のある頭骨

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教科書にも出てくる有名な縄文人頭骨です.展示入口なのでインパクトを与えられるように,高さや顔の向きに細心の注意を払って設置しました.「偽物ですよね?」とよく聞かれますが,黄色い補修部分以外は本物です. -twitter

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  • 叉状研歯 (1, 2)
  • 小金井良精 (1, 2, 3)
  • 国府遺跡 (1, 2)
  • 伊川津貝塚 (1, 2, 3)
  • 鈴木尚 (1, 2, 3)

2. 明治期収集の石器

石器の「美しさ」を実物標本から感じ取ってください.小さな石鏃(矢じり)を整然と並べるのは意外に大変でした. -twitter

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 ・石鏃 (1, 2)
 ・八木奘三郎 (1)
 ・坪井正五郎 (1, 2, 3)
 ・曽根遺跡 (1)
 ・尖頭器 (1, 2)

3. 坪井収集の土偶

コロボックル説を唱えた坪井正五郎のこだわり.土偶から石器時代のファッションやヘアスタイルを類推しました.坪井が描いた復元図を基に再現した絵が,大森・陸平貝塚の展示コーナーの上部に描かれています. -tweet

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 ・坪井正五郎 (1, 2, 3)
 ・土偶 (1, 2)
 ・コロボックル説 (1, 2)
 ・銅駝坊陳列館 (1, 2)
 ・帝室博物館 (1, 2)

4. 合葬人骨

100年前に石膏で固められ取り上げられた合葬人骨です.現在は骨を保護しながら発掘しますが,当時は直接石膏をかぶせています. -tweet

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 ・合葬人骨 (1)
 ・里浜貝塚 (1, 2)
 ・松本彦七郎 (1, 2)
 ・小金井良精 (1, 2, 3)
 ・松村瞭 (1, 2, 3)

5. 縄文時代人全身骨

初期人類化石「ルーシー」はご存じでしょうか.猿人の初めての全身骨として有名です.展示の人骨はいわば「縄文ルーシー」で,初めて発見された縄文人の全身骨格です. -tweet

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 ・堀之内貝塚 (1, 2, 3)
 ・東京人類学会 (1, 2)
 ・高島唯峯ら (1, 2)
 ・三ツ澤貝塚 (1, 2)
 ・N.G.マンロー (1, 2)

6. 人骨鑑定コーナー

性別や年齢を人骨からどうやって読み取るのでしょうか?このコーナーでは,クイズ形式で遺跡から出土した縄文人の性別を判定したり,年齢推定方法について学べます. -tweet


その他の解説は,写真付きで 骨から情報を読み解く(togetter) にもまとまっています.

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 ・二足歩行 (1, 2)
 ・骨盤の性差 (1, 2, 3)
 ・頭骨の復元 (1, 2)
 ・年齢推定:歯 (1, 2)
 ・年齢推定:骨 (1, 2, 3)